写真を楽しまれている方にとって、使うレンズ選びは非常に重要。
中でも50mmレンズは、多くの写真家にとって必須のアイテムとなっています。
その50mm単焦点レンズの中でも、「ZeissのPlanar T* FE 50mm F1.4 ZA」は高い描写力と美しいボケ表現が魅力の一本!
この記事を読むことで、Planar T* FE 50mm F1.4 ZAがどのようなレンズなのか、どのようなシーンで活躍するのか、どのような人におすすめなのかがより詳しく分かるようになります。写真を撮る楽しみをさらに広げるためにも、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事で分かること
カールツァイス製の50mm単焦点レンズ「Planar T* FE 50mm F1.4 ZA」について、細かく特長を見ていきます。
この記事を読むことで、このレンズの性能や特徴、使用感、実写写真の印象、他の50mm単焦点レンズと比べて何が優れているのかが見えてくると思います。
以下の内容を見ていきましょう!
この記事で分かること
- Planar T* FE 50mm F1.4 ZAの概要や特徴
- 解像度やボケ表現、色収差や歪曲収差の評価
- レンズ選びのポイントや考え方のまとめ
- 購入された方のレビュー
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAとは
お値段は高価ですが、「T*コーティング」や「高度非球面AA(advanced aspherical)レンズ」により、高い解像度とコントラストを実現しています。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAの特徴と性能
発売は2016年7月。
今となっては古さを感じるレンズですが、現在でも通用するハイスペックレンズ。
Planar Tコーティングによる高い描写力
Planar T FE 50mm F1.4 ZAは、カールツァイスが長年にわたって研究してきた「Planar T*コーティング」を採用しており、高い描写力を誇ります。
このコーティングにより、レンズ表面に発生する反射光を効果的に低減し、高いコントラストと色再現性を実現。
さらに、光の干渉や反射を抑えることでフレアやゴースト現象を防ぎ、透明感のあるクリアな描写を実現しています。
開放F1.4での高い解像感
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAは最大口径F1.4を誇り、開放から高い解像感を発揮!
特に中央部は非常に高い解像度を実現しており、とてもシャープな描写が得られます。
美しいボケ表現
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAは、開放F1.4での美しいボケ表現が魅力の一つ。
11枚羽根の円形絞りを採用しており、柔らかく滑らかなボケが得られます。
また、被写体との距離や絞り値によって変化するボケ味は、創造的な表現を可能にします。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAは解像度の高さより、その個性的な描写力がとても評価されていますので、人とは違う「作品」としての写真を撮りたい方に打ってつけでは無いでしょうか!
軽快なオートフォーカス性能
AFモーターはリングドライブSSM)を採用しており、大口径のレンズでもAF速度を高めてくれます。
必要十分なオートフォーカス性能を備えていますが、最新のリニアモーターが搭載されたレンズを使用されたことがある方は不満を感じるかも。
特にAF動作音がしますので、動画撮影に使いたい方にとってはネックとなる部分ですね。
フォーカスリングや絞りリングの操作性
フォーカスリングと絞りリングの両方が操作しやすく、しっかりとした感触があります。
特にフォーカスリングは幅が広く、十分な摩擦がありますので、正確でスムーズなフォーカス調整が可能。
また、絞りリングもしっかりとしたクリック感があり、絞り値を素早く変更できます。
最近のレンズで絞りリングがあるレンズは少ないので、これも個性の1つですね!
重量やサイズ感のバランス
50mm単焦点レンズとしてはやや重めの設計となっており、レンズの重量は約778g。
超重量級と言うほどではありませんが、SONYはカメラ自体がコンパクトで軽いため、Planar T* FE 50mm F1.4 ZAを装着するとフロントヘビーになり、重量以上の重さを感じる方も…。
様々なシーンでの撮影のしやすさ
また、軽快なオートフォーカス性能により、スムーズな撮影が可能です。
レンズは重い物の耐久性にも優れており、様々な状況下で安心して使用できますね。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAの良い点と悪い点のまとめ
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAは高い描写力と美しいボケ表現、軽快なオートフォーカス性能が特徴的なレンズ。
また、インナーフォーカス設計によりバランスの良い描写を実現しています。
ただし価格が高く、レンズ自体も比較的重量があるため、取り扱いには注意が必要ですね。
このレンズを買うべき人と買わなくてもいい人
焦点距離50mmの標準単焦点レンズですので、活躍する場面は多いです。
ポートレート・スナップ・風景などなど、幅広いジャンルで使用出来ますね。
このレンズは非常に高価ですが、SONY Eマウントレンズでは唯一無二と言ってい良い描写力を持っており、プロの方はもちろんのこと、作品としての写真撮影に拘る方におススメです!
一方でレンズの重量が重いので、軽快に撮影されたい方には向きません。
更に最新のレンズに比べるとAFは劣りますので、そこが気になってしまう方にもおすすめできません。
もし可能であれば、購入する前にお使いのカメラをお店に持って行って、試写させてもらうのがベストです!
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAのレビュー
※レビューは価格.comより引用しています。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAの良い評価
現代的な開放からシャープで周辺減光も無いデジタル的な画を求めるなら50mm F1.2GMでしょう。
このレンズ独特のフィルムチックな写りには言う事無し。 αユーザーの特権ですので使わない理由は無し、逆に何故使わないのだろう。
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レンズなんてガラスの塊なので重くて当然、携帯性優先して性能落とすなら携帯やコンパクトカメラで良いかと。
ボディとレンズで2kg、未だに現役のRB67なんて4.5kgだから今のカメラなんてコンパクトカメラです。
αユーザー特権ですので使わない手は無いです。
大きくて重いですが最高のレンズです。
私はポートレート用に購入しましたが肌の階調、ボケが良いですね。
Aマウントの50ZAをすでにお持ちの方は購入を検討される方は多いと思いますが
こちらは色は正確性があるので使いやすいです、Aマウントはコントラスト抜群で濃淡が感じがよかったですが今はこちら一本だけにしています。
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Aマウント=コントラストが濃くて線が細くハイライトがわずかににじみます。色は濃淡といったところでちょっと演出的な色合いです、ただ遠景や接写の描写に弱いです。
Eマウント=解像力が高くハイコントラスト、発色は濃淡な感じではなくライトでより正確な色です。
風景にも接写にも強い写りで万能です。
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絞りリングが復活していたのでリアルタイムでカチカチといじれるので便利です。
またデフリック風にも切り替えることが出来るのでスチル、ムービーとどちらにも使用できるように作られています。
マニュアルフォーカスもしやすく、フォーカスホールドボタンもあるのでカスタマイズ性にも優れます。
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重くて大きいですね。800g違いので500gくらいだったら嬉しかったな~と感じます。
大きさがネックでα9で使用していてグリップを持っている右手が微妙にあたってやや操作しづらいです。
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お気に入りの一本です。
大きさ以外・・笑 一眼ならば気になりませんがαは本体が小さいのでちょっとトップヘビーです。
FE 50mm F1.2 GMの登場で手が届くようになりました
色ノリが良くこってりした色合いだなぁというのが第一印象です。
開放での解像感も個人的は問題を感じませんでした。
開放でバンバン撮りたいレンズです。
F1.4の自然なボケ感も魅力。
奥行き感を活かした撮影が楽しくなります。
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レンズに絞りリングがあるので、直感的に絞りを操作できます。
好みや慣れの問題になりますが、個人的にはこちらの方が好きです。
また、AF/MF切替やクリック/デクリックの変更ができるのも便利です。
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FE 50mm F1.2 GMの登場で、憧れのPlanarに手が届くようになりました。
特に中古だと10万円くらいで買えるので、性能を考えるとすごくお買い得感がありますね。
実際に撮影した画像を見て、買って良かったと思います。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAの悪い評価
現在の所、悪い評価はありませんでしたが、不満点としては「AF動作音」と「レンズの重さ」について、複数人の人が不満を抱えている様です。
レンズの重量は778gありますので、標準単焦点としてはヘビー級ですね。
またSONYのαシリーズ自体がコンパクトで軽量なため、Planar T* FE 50mm F1.4 ZAを取り付けると重心がフロントヘビーとなってしまい、重量値以上の重さを感じてしまうそうです。
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAの公式作例
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAのスペック
発売日 | 2016年 7月29日 |
対応マウント | SONY Eマウント |
フルサイズ対応 | ○ |
レンズ構成 | 9群12枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 50mm |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
開放F値 | F/1.4 |
画角 | 47° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
フィルター径 | 72mm |
本体サイズ | 83.5x108 mm |
重量 | 778g |
実売価格 | 166,000円前後 |
まとめ
Planar T* FE 50mm F1.4 ZAは、高い描写力と美しいボケ表現が特徴の優れたレンズ。
開放F1.4から高い解像感を持ち、非常に明るいので暗い場所での撮影にも対応可能です。
操作性についても評判が良く、フォーカスリングや幅広で使いやすく絞りリングが付いており、使い勝手も良いと言えますね。
このレンズの悪い点としてはレンズの重量。
そして価格が高いため、一部のユーザーには手が出しにくい点です。
一時は価格が下がりましたが、現在は再び価格が上昇しており、166,000円前後するため気軽に変えるレンズではありませんね。
このレンズを買うべき人としては、プロのカメラマンや趣味で撮影を楽しむ人、ポートレートや風景写真など、特定のシーンでの撮影に力を入れたい人が挙げられます。
逆に、価格が高いために予算に余裕のない人や、50mmの焦点距離が好みでない人、重いレンズは使いたい人にはあまり適していないと言えます。
欠点もあるPlanar T* FE 50mm F1.4 ZAですが、その唯一無二と言える描写は非常に評価が高く、SONYユーザーにとっては憧れのレンズの1つになっていますね!
気になる方は、ぜひ色んな方の作例を見てみて下さい!
αユーザーの特権