一眼レフやミラーレスを使っている方は、ほとんどのシーンでオートフォーカスを使っていると思います。
昔のカメラはマニュアルフォーカスしかなく、ピント合わせは全部手動だったので、動く被写体にピント合わせをするのは職人技。
しかし今は自動でピントを合わせてくれるオートフォーカスがあるので、一眼レフへの敷居がかなり小さくなりました。
ですが、このオートフォーカス。
色々な種類やモードがあることはご存知ですか?
もし知らないければとても損をしていますので、普段なにげなく使っているオートフォーカスについて、詳しく知っておきましょう!
オートフォーカスのモード
一口にオートフォーカスと言っても、被写体によって最適な設定が変わります。
ぜひこの記事を見ていきましょう!
これまでは難しく感じていた撮影が、驚くほどラクになりますよ。
AF-S(風景におすすめ)
多くのカメラは初期設定で「AF-S」になっています。
1度ピントを合わせると、そこで固定しておくことが出来るモードで、風景やポートレートのときに最適!
画面の中央でピントを合わせておいて、そのまま左右に動いて構図を変えることが出来ます。
自分の狙った場所にピント合わせが出来るので、1番使いやすいフォーカスモードですね!
AF-C(スポーツシーンにおすすめ)
AF-Sと違ってシャッターボタンを押している間は、ずっとピントを合わせ続けるモード。
被写体がうごいても、それをカメラが認識して常にピントを合わせ続けてくれます。
ですので、あっちこっちと動き回るお子さんや、動きの速いスポーツシーンを撮るときに最適なフォーカスモードですね!
動く被写体をしっかりと撮影するのは難しいですが、AF-Cにして連写すれば初心者の方でも撮れちゃいます。
AF-A(カメラにお任せ)
AF-SとAF-Cを自動で切り替えるモード。
花とか風景にピントを合わせている時は「AF-S」
動いている物を撮ろうとすると「AF-C」に切り替わる便利な機能。
撮影するたびに設定を変えるのがめんどくさいと感じる方にオススメ!
例えば花壇に咲いている、キレイな花を撮ろうとします。
その時にはAF-Sになっているので、ピントを合わせて構図を変えたり、どこからボケさせるかとか決めれるわけです。
しかし、ここで風が吹くともちろん花が揺れますよね?
すると「AF-C」に勝手に切り替わるので、またピントを決め直さないといけませんし、風がやまなかったら揺れる花にずっとピントを合わせ続けてしまい、ワケの分からんことになります(笑)
なので私は「AF-A」はオススメではないですね。
オートフォーカスの種類
実は一眼レフとミラーレスではオートフォーカスの方式が違い、その性能にも大きな違いがあります。
一眼レフにするかミラーレスにするか悩まれている方は、オートフォーカスの性能で選ばれても良いですね。
高速でピントが合う「位相差AF」
※画像引用元:Nikon(https://www.nikon-image.com/)
一眼レフに採用されているオートフォーカスで、一眼レフがスポーツシーンに強い理由です。
専用のオートフォーカスセンサーがピントズレを感知し、レンズを動かすだけの仕組みなので、とにかくピント合わせが素早い。
後述するオートフォーカス方式に比べ、精度が甘いという欠点もありますが、Nikonは位相差AFでもピント精度が高いメーカー。
位相差AFの長所
- 爆速オートフォーカス
- 動く被写体に強い
位相差AFの短所
- 主に画面の中心でしかピント合わせが出来ない
- 速い代わりに精度が少し甘い
遅いけど精度が高い「コントラストAF」
※画像引用元:デジカメWatch(https://dc.watch.impress.co.jp/)
専用のオートフォーカスセンサーはなく、イメージセンサーにオートフォーカスを組み込んでいます。
他のオートフォーカス方式が、一気にピントを合わせるのに対して、コントラストAFは少しずつ確実にピントを合わせるので、ピント精度の高さが長所!
その代わりにピントが合うのが遅いと言う欠点があります。
なので動く被写体は苦手ですね。
コントラストAFの長所
- 確実なピント合わせ
- 暗い時でもオートフォーカスが作動しやすい
コントラストAFの短所
- ピント合わせが遅い
- スポーツシーンは苦手
一眼レフに迫る速さ「像面位相差AF」
今のミラーレスでは、主流となっているオートフォーカス方式。
一眼レフの「位相差AF」に近い高速オートフォーカスに、画面の広い範囲でピント合わせが可能。
しかし暗所に弱く、暗い場所ではオートフォーカスが迷ったり作動しない場合がある…。
一眼レフ並のオートフォーカスですが、暗さだけが弱点ですね。
像面位相差AFの長所
- 一眼レフの位相差AFに匹敵する高速さ
- 動く被写体に強い
像面位相差AFの短所
- 構造によっては画質が低下することがある。
- 暗い場所に弱い
- ピント精度はコントラストAFに劣る
ハイブリッドAF
※画像引用元:SONY(https://www.sony.jp/)
SONYが得意とする技術で、「コントラストAF」と「像面位相差AF」の良いとこ取りをしたオートフォーカスです。
つまり像面位相差AFの速さと、コントラストAFのピント精度。
それに画面全体にまで広がったピント範囲が特長ですね。
ミラーレスのオートフォーカスとしては、現在1番完成されたAFシステムでは無いでしょうか。
ハイブリッドAFの長所
- 欠点がなくバランスの良さが売り
- スポーツシーンと相性が良い
ハイブリッドAFの短所
- 対応していないレンズがある
- SONY以外では対応している機種がハイエンドモデルなので高い
まとめ
フォーカスモード
風景やポートレートは「AF-S」
動体撮影は「AF-C」
いちいち切り替えるのがめんどくさい方は「AF-A」
AF方式
一眼レフは「位相差AF」でピント合わせが速く、動く被写体に強い。
ミラーレスの「像面位相差AF」は一眼レフ並みに速いが暗い場所に弱い。
「コントラストAF」はピント精度がバツグンだが、ピント合わせが少し遅い。
ミラーレスなら「像面位相差AF」か「ハイブリットAF」がおすすめ
これまでAF-S(初期設定)しか使ったことが無い人は、ぜひAF-Cを使ってみてください。
動き回るお子さんやペットの写真がグッと撮りやすくなります!
プロの方でもない限り、AF方式でカメラを選ぶ必要はないとおもいますが
激しいスポーツ(フットサルやバスケット)やモータースポーツとかも撮ってみたいなら一眼レフがおすすめ。
そこまでの動体撮影能力が必要なければ、ミラーレスでも全然大丈夫です。