シャッタースピードとは「シャッターを開いている時間」のことです。
シャッターボタンを押すとカメラ内部のシャッターが開き、センサーに光が通ります。これが写真として記録されるわけですね。
1/1000秒(0.001秒)という人間では決して見れない瞬間や、30秒の長い時間までシャッターの開いている時間を調整することができます。
シャッタースピードと写真の明るさ
シャッタースピードが速いほど、センサーに当たる光も少なくなるので暗い写真になる。
シャッタースピードが遅いほど、センサーに当たる光が多くなるので明るい写真となる。
撮影モードが「S(シャッタースピード優先)」と「M(マニュアル)」以外の場合は、カメラが自動で最適なシャッタースピードに調整してくれます。
覚えなくてはいけない設定項目
写真がブレるのはシャッタースピードが原因
一眼レフやミラーレスに限らず、スマートフォンやコンデジで写真を撮影したときに手ブレをしてしまった人は多いと思います。
写真がブレる原因は「シャッタースピードが遅い」から。
とくに夜景などは太陽の光が無いので光量が不足します。
するとカメラは、わずかな光も取り込もうとシャッターを開いている時間が長くなる(シャッタースピードが遅い)ので、手ブレが起こりやすくなるんですね。
ですので夜の暗い環境で撮影する場合は、シャッタースピードが遅くても手ブレしないように、三脚がほぼ必須となります。
反対にシャッタースピードが速ければ手ブレは起こりませんが、取り込める光の量が少なくなるので、夜景を撮っても真っ暗な写真になってしまいます。
夜ではなくお昼に撮影する場合。
太陽のひかりのおかげで光量は十分。ですので速いシャッタースピードで撮影すれば、たいてい写真の明るさは適正ですし手ブレも起こりません。
反対にシャッタースピードが遅いと、過剰に光を取り込んでしまいますので、白とびした明るすぎる写真になってしまいます。
「被写体ブレ」という写真のブレもある
手ブレはカメラが動いてしまうため、写真がブレるものでした。
「被写体ブレ」は、撮りたいものが動いてしまうために写真がブレるもの。
公園を走り回るお子さんや、スポーツシーンを撮ろうとするときに起こりやすいですね。
壺とかコップとか完全に静止いているもなら、どんなにシャッタースピードが遅かろうが被写体ブレは起こりません。
ですが動いている被写体、たとえば陸上の短距離選手を撮影しようとすると、1秒間に何メートルも移動してしまいます。
このときにシャッタースピードが遅ければ、選手の残像しか写ってない被写体ブレが起こってしまうのです。
※画像引用元:Canon(https://canon.jp/)
被写体ブレを防ぐには、もっと一瞬で被写体をとらえる必要がありますので、シャッタースピードを速めなければいけません。
速いシャッタースピードなら、プロ野球選手の140kmを超える送球も止まって写すことができます!
シャッタースピードってどうやって変えるの?
シャッタースピードは撮影モードを「S」に切り替えることで、任意のスピードに変えることが出来ます。
※画像引用元:Nikon(http://www.nikon-image.com/)
「Aモード(絞り優先)」の下にある「S」がシャッタースピード優先モードです。
エントリーモデルのカメラでも、1/4000秒~30秒まで変更することが可能。
さらに上位機種となると1/8000秒の高速シャッターが使えるようになりますので、お子さんやスポーツシーンを撮影されたいかたは、1/8000秒対応のカメラの方が向いていますね。
またシャッタースピードが速いと、明るい環境で白とびも起こりにくくなります。
「S」モード以外でシャッタースピードを変える方法
- F値(絞り値)がちいさいほどシャッタースピードが速くなります。
- F値(絞り値)がおおきいほどシャッタースピードが遅くなります。
- ISOの上限が高いほどシャッタースピードを速く保てます。
- ISO感度が低いほどシャッタースピードが遅くなりやすいです。
シャッタースピードを変えないと撮れない写真
シャッタースピードを自分で変えると、写真の表現が広まります。
「Auto」や「A(絞り優先)」だけでは絶対に撮れない写真もありますので、ぜひ「S(シャッター優先)」にチャレンジしてみましょう!
シャッタースピードを遅くすると撮れる写真
シャッタースピードを速くすると撮れる写真
まとめ
シャッタースピードを変えると、写真が明るくなったり暗くなったりしやすく、一眼レフを始めたばかりの方にはなかなか難しいです。
一発で一番いい設定が見つからなくても、少しずつ設定値を変えていきながら、シャッタースピードと写真の明るさの関係を学んでいきましょう。
シャッタースピードのことが理解できれば、上に貼った魅力的な写真があなたにも撮れるようになります!
地道な努力が必要ですが、いろんな環境でシャッタースピードを変えてみて経験していきましょう。