ホワイトバランスは色味を変える機能です。
例えば夕日が差し込むテラスに置かれた白いカップは、夕日の赤みが掛かります。
室内の蛍光灯の下では青みが掛かった白色となってしまいます。
するとそれは「白色」では無くなってしまっているんですね…。
ホワイトバランスはこのような環境の影響を考えて、変色した白色をほんとうの白色として調整するための機能です。
覚えなくてはいけない設定項目
一眼レフやミラーレスを購入して、まず驚くのは設定項目の多さ!
いちどに全部覚えるのはむずかしいですので、1つずつ確実に理解していきましょう。
・F値 ・露出 ・シャッタースピード
・ホワイトバランス←いまココ ・高感度(ISO)
なんでホワイトバランスが必要なの?
※画像引用元:OLYMPUS(https://olympus-imaging.jp/)
人間の目の場合は、白いコーヒーカップが夕日に照らされてちょっと赤くなっていても、蛍光灯の青みがかかっていても「白いコーヒーカップだ」と分かっていれば脳が自動で補正してくれます。
しかし、カメラはそうはいきませんので、ホワイトバランスで調整してあげないと不自然な色となってしまうんですね。
ランチやカフェで料理の写真を撮られるかたは多いと思いますが、室内の照明が電球だった場合。
キレイな白い食器は黄ばんで写ってしまうので、見栄えがイマイチとなってしまうんです。
なのでちゃんと白い食器に見えるように、ホワイトバランスを変えて調整してあげる必要があるんです。
カメラにお任せでオッケー!
写真でキレイな白色を写すにはホワイトバランスの調整が必要だとお伝えしました。
でも、カメラに任せておけば大丈夫なんです(笑)
いまのデジタル一眼カメラはとても便利で、ホワイトバランスも自動で最適な状態にしてくれます。
オートホワイトバランス(AWB)と呼ばれる機能が付いていて、ホワイトバランスの設定画面で「Auto」を選択するだけでオッケー!
カメラを買ったばかりの状態だと、始めから「Auto」になっていますね。
カメラの難しい設定項目である「シャッタースピード」「ISO感度(高感度)」「ホワイトバランス(WB)」は、今はほとんどカメラが自動でやってくれるので、初心者でも一眼レフを使いやすくなっているんです。
ホワイトバランスを変えてよりドラマティックな写真に
ホワイトバランスはカメラが自動でやってくれるとは言え、自分で変更する場面も出てきます。
例えばキレイな夕焼けを撮影したとき!
一眼カメラでもスマートフォンでもこんな事ありますよね?
ここでホワイトバランスの出番です!
もう少し夕焼けの赤みを足したいなら、ホワイトバランスの「曇り」か「晴天日陰」をチョイス。
するとAutoで撮影した写真よりも夕焼けの赤みが増し、実際にじぶんの目で見た赤さを再現できます。
雨の日に紅葉を撮りにいったら、紅葉のあざやかさが全然出ませんよね。
こんなときも「Auto」ではなく「曇り」にして撮れば、雨の日でも紅葉の色をしっかりと出せます。
ホワイトバランスは「正しい白色」を再現する機能ですが、意図的に変えることで写真の色をコントロールすることが出来るようになります。
ホワイトバランスの実用例
●朝日や夕日を撮る。
・赤色を足したい場合は「曇り」や「晴天日陰」
・空の青さも残したいなら「電球」など
●滝や渓流を撮る
・「晴天」や「電球」で青みを加えると雰囲気が出る
・日本では青を足すのが基本ですが、「曇り」「日陰」で暖かい色を足すのも相性が良い。
まとめ
正直なところ、買ったばかりのころはあんまり弄らない項目です。
色が足らないなぁとおもった時も、写真編集ソフトの「彩度」を上げてあげれば良いですしね。
しかし、写真を見る目が肥えてきて、彩度で色を足すとなんか不自然だなぁと感じ始めたら、ホワイトバランスの出番です!
F値やISO感度に比べるとおぼえる優先順位が低いですが、ホワイトバランスもしっかりと理解すればドラマティックな写真も思い通りに作れるようになりますよ。