こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
2018年に登場したGM(ジーマスター)グレードの単焦点レンズ。
開放F値はF/1.4と非常に明るく、最新の光学設計で、高い解像力とレンズの小型・軽量化を両立させました!
ボケ感にも拘って設計されたレンズですので、とても良い描写をしてくれるレンズですね。
それではFE 24mm F1.4 GMの特長と、購入された方のレビューを見ていきましょう!
FE 24mm F1.4 GMの特長
FE 24mm F1.4 GM 3つの特長
- F/1.4の明るさと滑らかなボケ表現
- 「GM」ならではの解像力
- 新開発DDSSMを搭載
F/1.4の明るさと滑らかなボケ表現
※画像引用元:ソニー
ポイント
画角の広いレンズになるほど被写界深度が深く、背景がボケにくくなりますが、FE 24mm F1.4 GMはとてもよくボケます。
絞り羽根は11枚となっており、開放から少し絞ると円形の玉ボケを楽しむことが出来ますね!
ボケ味に拘って設計されたレンズなので、ボケのグラデーションが滑らかで、写真の表現力を高めてくれます。
「GM」ならではの解像力
※画像引用元:ソニー
ポイント
超高度非球面XAを2枚使用して、サジタルフレアを大幅に低減。
開放F値で撮影しても、高い点像再現性を実現しているので、星空を撮影される方の強い味方になってくれますね。
新開発DDSSMを搭載
※画像引用元:ソニー
新開発のDDSSMは高速・高精度・静粛性に優れたオートフォーカスは実現。
パワフルでありながらコンパクトなモーターですので、レンズの小型化と軽量化にも寄与しています。
FE 24mm F1.4 GMのレビューやインプレ
※レビューは価格.comより引用しています。
FE 24mm F1.4 GMの良い評価
各社の広角ズームなども比較検討し、やはり単焦点の開放 F値が後で絶対に欲しくなると思い、後にズームレンズも買う予定でまず当レンズを買いました。
結果、やはり F1.4から出てくる画は段違いで美しいです。
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パースが効きながらボケる背景はズームレンズの F2.8には無い表現が可能で、
開放でも中央の画質には本当に感動します。周辺減光はもちろんしますが、スナップやポートレートだとむしろ後から周辺減光させるので、全く気になりません。
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加えて、色乗りがサードパーティor Gレンズとは比べ物にならない程良いです。普段なかなかイメージ通りにならない場合の現像設定でも、このレンズで撮った写真は思い通りの仕上がりになります。
ズームレンズが単焦点に引けを取らない時代と言うのが悪い冗談に聞こえます。
明るさ、解像度、立体感、全てにおいてズームレンズとは全く別物です。
良い評価
焦点距離24mmで開放F値1.4。広角レンズの特性を活かしてパンフォーカスな表現はもちろん可能だし、絞りを開放気味にしてボケを出すことも可能。
ダイナミックレンジも広くて、撮影の自由度は高いと言える。室内でのポートレート撮影でも試したが、標準レンズや中望遠レンズよりもやはり歪みは大きめにはなるが、構図次第で何とかなりそう。
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Gマスターレンズの中では最小で最軽量の位置付け。α7シリーズのコンパクト筐体とのバランスも良い。カメラと合わせた重量としては約1kg程度収まるので携帯性も良いと言える。
ソニーらしいコンパクトなサイズでありながら、解像度も高く、それでいてボケを活かした表現も出来る優れたレンズだと言える。これからも使いこんでいきたい。
良い評価
中心ー周辺まで開放から素晴らしい解像感です。かなり広角な画角の割には、f1.4なので被写体に寄ればかなりボケをつくれます。しかも後ろボケが中々クリーミーでいい感じ。ただし木々等の線の多い背景は苦手な印象です。室内の背景なら問題なし。他のGMレンズのレビューでも多々見かけますが、背景と被写体が不自然に分離することがあります。俯瞰で撮ると首と体が分離することも…。f1.4開放ではなくf1.8ーf2.2くらいがちょうど良さげ。
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また、あまり触れられてませんがこのレンズ発色がとても良いんです。落ち着いた優しげな色を出してくれます。人肌の色も最高。発色の美しさは使用したレンズの中ではfe55mm f1.8とこの24mm GMが抜きん出ています。(当然ですが色味関連の設定は全て揃えた上での評価です)
さらに褒めるべき点があって、明暗差の激しいシーンに非常に強いです。例えば日中の室内の窓際にいる子供を撮るシーン。光と影をダイナミックレンジの中にちゃんと階調性を保って写し撮ってくれます。手持ちのレンズでこれをそつなくこなしてくれるのはこの24mm GMと55mm f1.8 だけでした。
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f1.4で暗所でも撮れる・室内でもシャッタースピード稼げる、軽量で持ち出し頻度高い、apscクロップで35mm画角となり使いやすい、高速AFである、解像感も発色も素晴らしい。とんでもない汎用性の高さです、例えるならあの機動戦士のようです。
もし一本だけレンズ残すことになったらば、この24mm f1.4 gmを残すと思います。そのくらいに汎用性が素晴らしい。
FE 24mm F1.4 GMの悪い評価
悪い評価
ホームページでうたっていたサジタルコマフレアの抑制は全くされていません。
周辺は解放で点に映ることは絶対にないです。
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問い合わせをしたところ、製品の実力範囲内ということで、GMでこの価格であったので非常に残念で不信感を抱かざるを得ません。
また、パープルフリンジが盛大に出ます。これは絞ってもなかなか解消されずF2.8でも私には許容できないレベルです。
ホームページの作例では解放から点象でパープルフリンジも全く出ていなかったですが、どうやって撮ったのか不思議です。
以上、星撮を考えていらっしゃる方は、ネット上の作例などを吟味してから購入すべきです。
悪い評価
使い方によって最高のレンズだが、私の用途ではすべてにおいて中途半端と感じました。
24という画角をあえて単焦点で買う理由は?と考えるときに真っ先に出てくるのは
①動画用でしょう。レンズバランスがよく、ジンバルとの相性は抜群です。しかし、フォーカスブリージングが酷くオートフォーカスに頼る撮影ではあまりにも酷な問題。
②大口径という点で、星系写真なら大活躍なはずだが、普通に画角的に20の方がより適している。コマ収差のことは批判しません、このコンパクトさしてはよく補正されている。
③コンパクトで寄れて明るい点を考えてつけっぱなしのレンズにしてみたものの、やっぱ東京の街を35.50のようにある程度切り取らないと、余りにも内容が多すぎる絵になります。ポートレートはハマる時もあるが常用するポートレートレンズではない。
以上3点、私がこのレンズを手放した理由となります。しっかり、ある特定の用途に合わないと、中途半端なレンズになってしまいます。
FE 24mm F1.4 GMの公式作例
※画像引用元:ソニー
FE 24mm F1.4 GMの主なスペック
発売日 | 2018年10月26日 |
対応マウント | SONY Eマウント |
フルサイズ対応 | 〇 |
レンズ構成 | 10群13枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 24mm |
最短撮影距離 | 0.24m |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
開放F値 | F/1.4 |
画角 | 84° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | 〇 |
防滴 | 〇 |
フィルター径 | 67mm |
本体サイズ | 75.4x92.4 mmmm |
重量 | 445g |
実売価格 | 166,000円前後 |
まとめ
24mmのレンズは、標準大三元レンズ24-70mmでカバーされている範囲になるので、あまり人気は無いレンズとなります。
ですが、単焦点レンズならではの明るさと高画質さがありますので、ズームレンズで24mm前後を使われる方は、購入を検討しても良いと思います。
僕も24mm F/1.8の単焦点レンズを採用していて、とても気に入っています!
「ズームでも使える画角だから要らないな」と思われている方は、ぜひ一度試写されてみて下さい!
良い評価