主にオートフォーカスと画質性能が大きく進化した、新型ミドルクラスミラーレス。
APS-Cセンサーはそのままに、1630万画素から2430万画素にパワーアップ!
より精細な写真が撮れるようになりますし、トリミング耐性も上がりました。
そしてAFポイントも49点から91点(最大325点)へと進化し、これまでよりもスムーズにピント合わせが出来るようになっています。
X-T20の特長
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
X-T20 3つの特長
・新型のセンサー&エンジン
・動体撮影に強くなったAF
・0.005秒しか遅延しないEVF
新型のセンサー&エンジン
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
2430万画素のAPS-Cの新型センサー「X-TransCMOS III」を採用。
解像度を高めるローパスフィルターレス仕様ですが、モアレや偽色をしっかりと抑えノイズ耐性も向上しています。
画像処理エンジンは、これまでの約4倍の処理速度を誇る「X-Processor Pro」
X-TransCMOS IIIセンサーの能力を最大限に引き出すエンジンで、撮影間隔・レリーズタイムラグ・ブラックアウト時間などの短縮・AF精度・連写コマ数向上などなど。
ありとあらゆる性能が底上げされました!
動体撮影に強くなったAF
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
AF測距点が49点から91点(最大325点)へと大幅に増加。
AFエリアは画面中央の横50%縦75%と、ミドルクラスのミラーレスとしては広い面積をカバーしてくれます!
被写体にピントを合わせ続けるAF-Cモードは、「障害物に強い」「加速減速に強い」などシチュエーションに応じてカスタムが可能。
速い連写速度と相まって、これまで以上の動体撮影能力を得ました!
0.005秒しか遅延しないEVF
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
X-T20に採用された電子ビューファインダー(EVF)は、約236万ドットの有機ELファインダーでとても見やすいファインダー。
視野率はもちろん100%です。
電子ビューファインダーで気になる遅延問題も、表示ラグはわずか0.005秒ですので、遅延を体感することは無いでしょう。
表示フレームレートは54.54fpsですので、とても滑らかにいわゆるヌルヌル動くモニター!
ミドルクラスのミラーレスですが、結構良い性能のEVFが使われていますね。
X-T20のレビューやインプレ
※レビューは価格.comより引用しています。
X-T20の良い評価
【旅行、スナップには最高のカメラ】
画質はやはりいいです。高感度性能、解像度は以前所有していたX-A1より良くなっています。妻は絞り優先モードを使い日中屋外はF8、夜や暗めの室内では開放近くに絞りを調整し、AFはタッチパネルで撮りました。
私はパナライカ12-60mmf2.8-4で撮りました。パナライカレンズの開放F付近で撮るといい写真が時々撮れましたが、絞って撮った写真はX-T20とXC15-45㎜で撮った写真の方が色合い、クッキリさなど上でした。妻のような超初心者でも、RAWを編集しなくてもきれいな写真が撮れるX-T20は初めてレンズ交換式カメラを買う方にお勧めです。XC15-45㎜との組み合わせは旅行、スナップに最適です。
【EVFへの不信感が減少しました】
動体はD5、静止ブツ撮りは645Zを使っていますが、体力的に重い機材が辛くなってきて、車での移動ではない場合に用いる「旅行用」として購入しました。
随分前にS社のミラーレスを試してEVFでは撮影できないと思っていましたが、殆ど違和感がないEVFになっています。激しいスポーツでは厳しいかも知れませんが、通常の動体であれば十分追いつけます。
画質はレンズの影響が大きいので一概には言えませんが、低感度ならば十分綺麗で、ISO感度3200までであれば、そこそこ使えそうです。もう少し感度を上げられれば嬉しいです。
操作性はN社等と設定方法が異なるため直感的に操作できず、更にはマニュアルがイマイチ不親切で分かりにくいです。
また、ボディのグリップ部は持ちにくいので、昔のカメラのようにない方が使いやすい感じです。
【X-T2に劣らない画質とコンパクトさが合体。コスパ最上級!】
価格が比較的手頃でX-T2と同じ質感の写真が撮れるのは素晴らしいことです。
富士フイルムの色が手軽に味わえるコストパフォーマンス最高のカメラですね。
ただし、見た目に高級感がないのと、操作ボタンを押した感じは安っぽいですね。これは廉価版カメラなので仕方ありませんが、内容的にはサブカメラとしても初めて本格的にカメラをやろうという人にもお勧めできる中身の非常に濃いカメラです。
X-T2より気軽に持って行けるのが良いところです。
買って損はしないカメラですね。
X-T20の悪い評価
【本機X-T20の長所と短所について】
①最悪なAF操作系。
怠慢な動作のタッチAFとごちゃごちゃ感満載の操作系。
そして、プラグラムモードから、オートモードに変えた途端にあらゆるAF操作系が制限されるのは意味不明。タッチAFすら妙に制限され、一眼レフに慣れた私でもメーカーの意図するものが何なのか理解するのにかなりの時間を要しました。
つまりは、マニュアル操作を意識しているフジ独自のプラグラムモードと、物理的レバーで簡単に切り替えられるオートモードでは全くカメラの操作系、意図する次元が違うという事です。レバー一つで、切り替わるくせに意図する次元が全く違う。はあ?疲れるわ。フジのAF操作系は。
フジのAF操作系はシングルポイントモード、ゾーンモード、ワイド/トラッキングモードに分かれるのですが、シングルとゾーンのみ撮影者にフォーカスポイントの選択権があり、ワイド/トラッキングモードではカメラが自動でフォーカスポイントを選択するために、撮影者がこの事を理解しないで、タッチAFを使おうとすると操作が拒否されてしまいます。
シングルポイントモードやゾーンモードでタッチAFを操作しても、タッチAFの度に自動でAFロックがかかるので、一々AFロックを解除しないといけない。
この辺の操作系がごちゃごちゃしてスッキリしないんです。
キャノン見たいにタッチAFの動作が俊敏で、何度タッチしても普通にフォーカスポイントを指定できるのが、当たり前の操作系だと思います。
フジを始めて使う方は、フジのホームページのAF特設サイトをじっくりと読み込み事をお勧めすめします。
X-T2が発売され、やっと少し他のメーカーにAFが追いついた感じがありましたが、X-T2はタッチパネル機能無し。この事が幸いしてか、T2の方がT20よりも操作系はスッキリ状況です。
フジとしてはタッチパネル機能の積み重ねが無いものだから、AF操作系に最新機能をてんこ盛りサービスしたつもりが、かえって交通整理が出来無くてめちゃくちゃです。
一層の事、X-T20からタッチ機能を永久追放したいくらい。イライラします。
キャノン、ニコンのように、設定がどうであれ、タッチAFタッチシャッターなどの操作系に妙な制限を加えるべきではありません。
まずは、ワイド/トラッキングモードでも自由にタッチ操作出来るようにするべきだと思う。
それから、タッチ操作の精度を上げると共に、タッチAF後に一々AFロックをかけるのはやめてほしい。
怠慢な動作と併せて結局、撮影者が混乱するだけ。
それに比べると、2大メーカーは流石。
特にキャノンはAF操作系は使い易さでは流石だと思います。
また、AF操作系の分かりづらさは、取り扱い説明書の記述が不親切なのも一因だと思います。②防滴で無い。
③ボディー内手ブレ機能無し。
オリンパスを見習ってほしい。④ブルートゥース無しは流石に辛い。
⑤露出補正ダイヤルが回し辛い。
軍艦部の一番良い場所にあるにもかかわらず、ダイヤルが固く、造りが薄くて、親指一つで回し辛い。
私はフロントコマンドダイヤルに露出補正機能を割り当てました。
X-T20の主なスペック
発売日 | 2017年2月23日 |
タイプ | ミラーレス |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2430万画素 |
高感度 | ISO200~12800 |
連写速度 | 14コマ/秒 |
シャッタースピード | 1/32000~30 秒 |
AF測距点 | 91点(最大325点) |
液晶モニター | 3.0インチ・104万ドット |
ファインダー倍率 | 0.62倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | 350枚(ファインダー使用時) |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | × |
NFC | × |
本体サイズ | 118.4(幅)x82.8(高さ)x41.4(奥行) mm |
重量 | 333g |
実売価格 | 71,000円前後(ボディのみ) |
まとめ
こんな方におすすめ
- バランスの良いカメラが欲しいかた
- 旅用・スナップ撮影につかうカメラを探しているかた
- 小型で本格的なミラーレスが欲しいかた
とても良いバランスでまとまったミラーレスで、苦手な分野がありません。
特に今回は高画質化と、AFの強化が図られましたので欠点がなくなりました。
ただミラーレスの宿命と言える「バッテリー持ちの悪さ」はあります。
これだけコンパクトなカメラなのに、ミドルクラスのスペックなので旅行に持って行くのにとても向いていますね!