およそ2年ぶりのモデルチェンジをされた、ミドルクラスミラーレス「X-T30」
前モデル「X-T20」と共通の部分も多いですが、大きな変化はイメージセンサー。
X-T30にはFUJIFILMの第4世代センサー「X-Trans CMOS4」と、新型の画像処理エンジン「X-Processor4」が搭載されました。
画素数や解像度、処理速度が速くなった新世代の技術により、カメラの見た目はX-T20とほとんど同じですが中身はガラリと変わったのがX-T30です!
FUJIFILM X-T30の特長
FUJIFILM X-T30 3つの特長
- 新世代パーツでパワーアップ
- 強化されたオートフォーカス
- パワーアップしてもコンパクトなボディ
新世代パーツでパワーアップ
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
X-T30に採用されたイメージセンサーは、第4世代「X-Trans CMOS4」
裏面照射型CMOS2610万画素センサーで、ローパスフィルターレス仕様。
これまで以上の解像力を持った、新世代のイメージセンサーを採用しています!
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
カメラの頭脳である画像処理エンジンは、こちらも新世代である「X-Processor 4」を搭載。
さらなる高画質化・処理速度・オートフォーカス性能など、全ての性能がパワーアップしました!
強化されたオートフォーカス
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
AF測距点が従来の325点から425点へと増加。
位相差AFエリアが画面のほぼ100%をカバーするようになりました!
AF低輝度限界も前世代システムの+0.5EVから-3.0EVへと、大幅な改善がなされています。
最近では需要が高い「顔検出/瞳AF」も強化されており、従来機の2倍にまでピントの追従性が向上しています。
多少モデルさんが動いてしまっても、まったく問題なさそうですね!
パワーアップしてもコンパクトなボディ
※画像引用元:FUJIFILM(https://fujifilm.jp/index.html)
中身が大幅に進化したX-T30ですが、サイズは前モデルとほぼ同じサイズとなっております。
カメラの厚み、奥行きだけ5.4mm大きくなりましたが、依然コンパクトなミラーレス。
カメラが厚くなっていますが、重量はX-T20と同じ383gとなっています。
小型で軽いカメラですので持ってまわりやすく、撮影するときの機動力もあります。
いつでも持ち歩きたいカメラですね!
FUJIFILM X-T30のレビューやインプレ
※レビューは価格.comより引用しています。
FUJIFILM X-T30の良い評価
【将来のサブ】
メインX-T2、サブX-E3を使っています。
以前、X-T3の発売時、カラークロームエフェクトとバッテリグリップ無しでのフルブーストに惹かれ、買い換えたくなりました。しかし、センサーピクセル数が、24Mから26Mと伸び悩んだこともあり、X-T2現役続行を決めました(X-H1買わなくて良かった)。
そんな中、X-T30の発売は、悪魔のささやきでした。今回、X-T30 は、X-T3と静止画像撮影機能にほとんど差が無いのに、価格がお手頃であること。X-T30 のデビューキャンペーンで、小品がもらえる上、指定レンズではありますが、同時購入でキャッシュバックもあること。これで買わないわけはありません。念願のカラークロームエフェクトが楽しめます。
現状、ボディ内蔵手ぶれ補正機能があるX-H1は、単焦点レンズを所有する身としては、是非とも欲しい。また、GFX100からブラッシュアップされた技術と、X-T3のセンサーとプロセッサーを積んだX-H2が登場すれば、そちらをメイン機種として、X-T30 をサブとして活用できます。その場合でも、X-T2とX-E3との併存も可能かな...。
サブ機として、以前X-E2を使用していて、X-E3と交代した後、一番気になったところはフラッシュが内蔵されていないことかな。その点、X-T30にはフラッシュが内蔵されているので、昔の慣れた取扱いで大丈夫な点がとてもいいです。
一台持ち出すとき、どれにするか迷いそうです。
【瞳AF優秀。銘レンズと合わせれば十分メイン】
ミラーレス一眼を初めて購入しました。
X-T30とても良かったのでレビューします。
メイン機はEOS5DⅣですがバックに入れて持ち歩くには少々重く感じるようになりました。
EOS-Rを検討しましたがRFレンズ群の熟成待ちと判断。
他フルサイズミラーレスはレンズを選ぶと結局大きく重い。
ショウルームで本機を触り遠くからでも顔認証と瞳AFがしっかり食いつくことと35mmF1.4が気に入りました。
説明ではこのAFは上級機のX-T3でもアップデートで実装されますがこの時点でX-T30は上級機並みのCPだったのと、発売直後なのにキャッシュバック(現金)があったので35mmF1.4、16mmF2.8と一緒に購入しました。
主な撮影対象は、STUDIOでのモデル撮り、街撮り、花、Dollなど。
購入後、メイン機と一緒にモデル撮影会に持ち込んで比較してみました。
撮影時間1時間でそれぞれ200shotづつ撮影。
瞳合焦率はメイン機はEOS5DⅣ+EF50mmF1.2が70%※に対し、X-T30+35mmF1.4が92%。ほとんど瞳を外しませんでした。
吐き出す画像は解像度が高く現代的なカリッとした印象ですが、銘玉35mmF1.4の柔らかいぼけと合わさって非常に魅力的になりました。この組み合わせならメインにしてもいける感じです。
※EF50mmF1.2は収差と超浅い焦点深度で扱いにくいことで有名なレンズで敢えて使いました。この合焦率でも優秀です。標準レンズなら90%以上の数字になります。
メイン機との違いはRAW現像で感じました。私はLightroomでRAW現像しますが、X-T30の絵はRAW処理とJPG撮って出しとがあまり変わらない印象で、ある意味優等生な画像です。一方、EOS5DⅣ+EF50mmF1.2はJPGそこそこの印象ですが、ピンさえ来ていればRAW現像で大化けします。時々何とも言えない魅惑的な神がかったとも言える画が出てくるのですがこれについてはまた別の場所でレポートしたいと思います。
次に桜の季節ということで名所に行って撮ってきました。
大変な人出で、そこら中で皆さんパシャパシャ撮影している中で、AUTOで構図だけ決める雑な撮影スタイルで撮りました。X-T30のAFはぐずぐず迷ったりせずに軽快に瞳AF決めてくれました。日が暮れた中でもかなりいけました。
【強力になったAFとフジの発色!】
発色が魅力のFUJIFILMである。
が、ウィークポイントはAFである。
と思っていたので、第四世代X-Transを載せて「ミニX-T3」になったX-T30を購入しました。
AFは確実に強力になっている。
すばやく動いて迷うことがないし、瞳AFも効果的。
これならスナップ用として文句なしですな。
総じて、操作性はX-E3に準じています。
十字キーをなくした代わりに、液晶画面をスワイプするとメニューが撮影用のメニューが現れる。
AFポイントはジョイスティック(フォーカスセレクター)で瞬時に移動させられる。
この辺の使い勝手はなかなか良いです。
ただ、背面の小さなグリップ(サムレストと言うのか)の上にあるQボタンに誤って触れてしまうことがある。
これはなんとかして欲しいけど、Qボタンって触れるとメニューが現れるけど、それだけでは設定が変わることはないので、その点は安心だけど。
ハンドグリップを付けるか、外付けのサムレストを付けると改善されるけど、ノーマルのままで使っていても、慣れれば不自由はない。
後、露出補正ボタンはもう少し柔らかくして欲しい。
この辺、好みだとは思うけど、僕には硬すぎ。
まあ、気になる点がなくはないけど、スナップ用途ではホント魅力的なカメラだと思います。
FUJIFILM X-T30の悪い評価
ホールド感が悪いという意見がありましたが、そのほかの性能に満足している方が多いため、悪い評価のレビューは今の所ありませんでした!
FUJIFILM X-T30の主なスペック
発売日 | 2019年3月20日 |
タイプ | ミラーレス |
センサーサイズ | APS-C |
画素数 | 2610万画素 |
高感度 | ISO160~12800(拡張ISO80~51200) |
連写速度 | 30コマ/秒(メカニカル8コマ/秒) |
シャッタースピード | 1/32000~900秒 |
AF測距点 | 425点 |
液晶モニター | 3インチ・104万ドット |
ファインダー倍率 | 0.62倍 |
ファインダー視野率 | 100% |
撮影可能枚数 | ファインダー使用時:360枚 液晶モニタ使用時:380枚 |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード |
Wi-Fi | ○ |
Bluetooth | ○ |
NFC | × |
本体サイズ | 118.4(幅)x82.8(高さ)x46.8(奥行) mm |
重量 | 333g(ボディのみ) |
実売価格 | 96,000円前後(ボディのみ) |
FUJIFILM X-T30の作例
まとめ
こんな方におすすめ
- コンパクトで画質のいいミラーレスがほしい
- フィルムシミュレーションを使ってみたい
- コスパの良いカメラを買いたい
新世代のセンサーと画像処理エンジンを採用したことで、ミドルクラスとは思えないほどのパワーアップを果たしました。
画質が向上したのはもちろんですが、オートフォーカスの性能が格段に上がったことで、ストレスなく素早い撮影が可能になり、シャッターチャンスを逃しにくいカメラとなっています。
いまはまだ出たばかりでお値段が高いですが、もう少しお安くなってくれば初めてのミラーレスとしてかなりオススメの機種です!